メジャーリーグで雨天中止となった場合、試合の振替はどうなるのでしょうか?
雨天コールドはあるのかなど、この記事ではメジャーリーグにおける雨天時の試合の扱いについて紹介していきます。
メジャーリーグで雨天中止の場合どうなる?
MLBでは荒天時やその他試合が開催できない事情がある場合、中止ではなく順延となります。
順延されたら、移動日に振替、もしくはダブルヘッダーでなるべく直近の日程で振り替えられます。
2024年のデトロイト・タイガースの日程を例に出すとこのような振替がなされました。
日付 | 元々の日程 | 順延・振替後 |
---|---|---|
4/11 | ツインズ戦 | 順延 |
4/12 | ツインズ戦 | ツインズ戦 |
4/13 | ツインズ戦 | ツインズ戦+ツインズ戦 |
4/14 | ツインズ戦 | ツインズ戦 |
4/11のツインズ戦が天候不順で順延となり、13日に移動してダブルヘッダーという振替です。
もっと酷いケースで言うと、4/2、3と順延になった試合が、元々移動日だった4/4にダブルヘッダーで2試合振替ということもありました。
日付 | 元々の日程 | 順延・振替後 |
---|---|---|
4/1 | メッツ戦 | メッツ戦 |
4/2 | メッツ戦 | 順延 |
4/3 | メッツ戦 | 順延 |
4/4 | 移動日 | メッツ戦+メッツ戦 |
MLBが容赦なくダブルヘッダーや移動日を潰して振り替える理由
なぜダブルヘッダーの実施や移動日を潰してまで、どんどん振替試合を行ってスケジュールを消化するのか?という疑問が出ると思います。
これはMLBの日程がかなり詰まっているからです。
日本プロ野球だと、レギュラーシーズンが終わって調整期間が1~2週間ありCS、また調整期間があり日本シリーズという流れで、かなり余裕を持って戦いが進められます。
しかし、MLBではレギュラーシーズンが終わったら2日空けてすぐにポストシーズンくらいのレベルで過密日程なので、レギュラーシーズンの日程消化が後ろにずれることは決して許されません。
ポストシーズンはフルで戦うと1ヶ月くらいかかる長丁場です。
【日本では見られない】ダブルヘッダーにおけるルール
ダブルヘッダーが行われる場合、イニング数や延長など試合に関するルールに変更はなく、昼・夜に分けて普通に試合を2試合を行う形となります。
ただし、投手運用が厳しくなるという観点からロースター枠に1人追加され、ダブルヘッダーの日のみベンチ入り枠が26人→27人に増加します。
ちなみに観客はラッキー。
同じチームが主催するダブルヘッダーであれば、1枚のチケットで2試合分観戦可能です。
メジャーリーグに雨天コールドはある?ルールは?
MLBでは、日本と同様に5回終了以降に悪天候になった場合、雨天コールドが成立します。
ただし、日本と大きく違うのはMLBにはコールド引き分けがない点。
コールドが宣言された時点で勝ち負けが決められない場合(以下)はサスペンデッドゲームとなり、後日、中断前と全く同じ状況で試合が再開されることになります。
- 表のチームが同点または逆転した後に試合続行不可。
- 裏のチームが同点の状態で試合続行不可。