【プロ野球】自力優勝消滅の計算方法は?復活する理由も具体例で解説!

【プロ野球】自力優勝消滅の計算方法は?復活する理由も具体例で解説!

プロ野球でシーズン中盤以降になるとよく聞くようになる「自力優勝消滅」というワード。

この記事では、自力優勝とは何なのか、消滅する場合の計算方法、また復活する理由や仕組みについて解説していきます。

目次

【プロ野球】自力優勝消滅とは?意味を解説!

自力優勝とは、「他チームの勝敗関係なしに自チームが優勝できる状況であること」を意味します。

シーズン開始時は、全チームが自力優勝できる可能性がある状態でスタート。

そして、その後シーズンが進んで、残り試合を全勝しても1位に追いつけない状況のことを自力優勝消滅と言います。

Dさん

「1位のチームが負けてくれないと優勝できない!」という他力本願な状態です。

マジック点灯と自力優勝消滅の関係性は?

1チーム以外の全チームの自力優勝の可能性が消滅した時、自力優勝の可能性が残っている1チームにマジックが点灯します。

マジックは点灯すると「独走状態=優勝が近い」ことを意味します。

マジックナンバーは最大で2減り、マジック0になると優勝決定となります。

稀に3減ることもあるが、かなりレア。

【プロ野球】自力優勝消滅・復活を2023年ソフトバンクの例で解説!

1位チームが負けて、2位以下のチームが勝った場合、消滅した自力優勝が復活する場合があります。

ここでは2023年のソフトバンクを例にあげながら自力優勝消滅・復活を解説します。

【自力優勝消滅】2023年ソフトバンクの状況

2023年のソフトバンクは12連敗するなどイマイチ調子が上がらず、8月2日に自力優勝が消滅しました。

ソフトバンクが球団買収後、歴代1位の速さ。

首位チームはオリックスで、それぞれのチーム成績がこちら。

  • オリックス:55勝35敗2分(残り51試合)
  • ソフトバンク:46勝44敗2分(残り51試合)

【2023年ソフトバンク】自力優勝消滅した時の計算方法

自力優勝消滅の計算においては、下記のように仮定します。

  • 自力優勝消滅チームが全ての試合で勝利。
  • 1位チームは自力優勝消滅チームとの直接対決で負けて他チームには全て勝利。
Dさん

この時点で、ソフトバンクとオリックスの直接対決は残り8試合でした。

上記の仮定に基づいて、2023年ソフトバンクの状況を計算してみるとこうなります。

  • オリックス:98勝43敗2分(勝率.695)
  • ソフトバンク:97勝44敗2分(勝率.688)

この通り、ソフトバンクは残り試合を全勝しても追いつけないため自力優勝消滅となりました。

【自力優勝復活】2023年のソフトバンクの例

このように、2023年のソフトバンクは8月2日に自力優勝が消滅しましたが、翌8月3日には早速復活しました。

8月3日はソフトバンクは試合がなく、オリックスが負けたことで、状況がこのように変化しました。

  • オリックス:55勝36敗2分(残り50試合)
  • ソフトバンク:46勝44敗2分(残り51試合)

この状況で自力優勝消滅の可能性を計算してみた結果がこちら。

  • オリックス:97勝44敗2分(勝率.688)
  • ソフトバンク:97勝44敗2分(勝率.688)

ソフトバンクがオリックスとの直接含め全勝した場合、オリックスと勝率で並ぶため、かろうじて自力優勝が復活しました。

このように自力優勝が消滅した早い段階では、1試合の勝敗によって復活することはしょっちゅうあります。

【参考】自力優勝消滅最速ランキング

日本プロ野球において、自力優勝消滅が早かったチームランキングがこちら。

順位チーム試合数日付
1楽天292005年4月30日
2楽天312018年5月6日
3日本ハム332022年5月6日
4ロッテ372017年5月16日
5DeNA422021年5月14日
6大洋421976年5月30日
7大洋421989年6月8日
8横浜462008年5月25日
9ヤクルト462023年5月27日
10横浜492009年6月3日

1位の2005年楽天は、球団創設年で戦力が整っていなかった時期でした。

29試合を消化して6勝23敗(勝率2割)と大きくつまづき、4月で自力優勝の可能性が消えました。

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